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決算書の読み方 損益計算書

決算書の読み方 損益計算書
2016年7月20日

良い決算書と悪い決算書の違いって?〜決算書の読み方、良し悪しを決めるポイント

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収益から費用を差し引いた利益は、おもに「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5つに分かれます。 売上総利益は、通称、粗利益とも呼ばれます。「売上-売上原価」により算定します。 営業利益は、営業活動で生じた利益であり、「売上総利益-販売費及び一般管理費」により算定します。 経常利益は、企業の経常的な活動で生じた利益であり、「けいつね」とも呼ばれます。「営業利益+営業外収益-営業外費用」により算定します。 税引前当期純利益は、法人税を差し引く前段階の利益です。「経常利益+特別利益-特別損失」により算定します。 当期純利益は、最終利益になります。「税引前当期純利益-法人税等」により算定します。

1-2 貸借対照表

現金 現金は紙幣や硬貨以外に、通貨代用証券を含みます。通貨代用証券とは、他人の振り出した小切手、配当金の領収証、期日の到来した利札などです。
当座預金 当座預金は、決済性預金とも呼ばれ、通帳がなく、無利息の預金です。また、当座預金には、当座借越というシステムがあります。これは、当座預金の残高を超えて、小切手を振り出しすることができるというシステムです。例えば、当座預金の残高が20万円で当座借越契約を10万円締結しておけば、30万円まで小切手を振り出すことができます。
普通預金 普通預金は、貯蓄性預金とも呼ばれ、通常、半年に1回利息がつく預金です。
定期預金 定期預金は、普通預金より預入期間が長く、利率が普通預金と比較して高い傾向があります。定期預金は、1年基準により、流動資産と固定資産(投資その他の資産)に分けて表示します。例えば、平成29年3月31日の決算日現在、定期預金が100万円あり、この定期預金の満期日が平成30年2月28日であるとします。この定期預金は1年基準により、決算日の翌日から1年以内に決済されるので、「現金預金100万円」として、貸借対照表上、流動資産に表示されます。また、この定期預金の満期日が平成30年6月30日の場合、1年基準により、決算日の翌日から1年を超えて決済されます。したがって、「長期性預金(長期定期預金)100万円」として、貸借対照表上、固定資産(投資その他の資産)に表示されます。
売上債権 売上債権とは、商品を販売したことにより、お金を受け取る権利のことをいいます。売上債権には、受取手形と売掛金があります。
受取手形 受取手形とは、商品を販売した見返りに、相手が振り出した手形を受け取った場合の手形債権のことをです。通常、手形を現金化するには、2ヶ月から3ヶ月を要します。満期日(現金化するまでの期日)前において第3者に対し、手形を受け取る権利を譲渡することができます。これを手形の裏書譲渡といいます。また、満期日前に銀行に手形を持参して現金化することもできます。これを手形の割引といいます。通常、この割引日から満期日までの期間に応じた割引料を差し引かれます。これらの裏書や割引に関しては、貸借対照表に注記という形式で示します。
売掛金 売掛金とは、商品を販売した見返りに、後に受け取る予定のお金のことです。通常、売掛金を現金として回収するには、1ヶ月を要します。
貸倒引当金 受取手形や売掛金が回収不能になることを「貸し倒れ」といいます。この貸し倒れに備えて、決算において貸倒引当金を設定します。貸倒引当金は回収不能見込額のことになります。この貸倒引当金は評価勘定とも呼ばれ、通常、受取手形や売掛金から控除する形式で表示し、実際の回収可能額を表示します。

一方、固定資産は、現金になるのが遅い資産です。おもに有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産に分かれます。 有形固定資産には、建物、車両、備品などがあります。 無形固定資産には、のれん、特許権、商標権などがあります。 投資その他の資産は、固定資産のなかでも、有形固定資産、無形固定資産以外のもので、投資目的で所有する建物や土地、長期の貸付金などがあります。

純資産とは、資産から負債を差し引いた部分です。一般的に、負債と純資産は、調達資本とも呼ばれます。また、負債は、他人資本、純資産は自己資本ともいいます。
純資産は、基本的に、株主から拠出されたお金で成り立っています。純資産は、株主資本、評価換算差額、新株予約権の3つに分かれます。
株主資本は、資本金、資本剰余金、利益剰余金から成り立ちます。自己株式があれば、この株主資本から控除します。
評価換算差額は、その他有価証券評価差額金があります。
新株予約権は、株式を特定の価格で購入できる権利です。

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借対照表と損益計算書

貸借対照表、損益計算書を覚えましょう。
それぞれ、財産の状況、損益の状況を示す計算書類です。(覚)

製造原価報告書やキャッシュフロー計算書もありますが、まずは上記2つを覚えましょう。

貸借対照表と損益計算書の違いは、時点と期間。
時間の流れを右向き矢印で示しています。
貸借対照表の金額は期末日時点、損益計算書は、前期期末日の翌日(期首日)から今期期末日までの1年間の数字を集計しています。
貸借対照表はストック、損益計算書はフローというのは、この時点と期間の差を言っているのです。

貸借対照表の構造は?
貸借対照表は大きく3つの区分に分けられます。
資産、負債、純資産です。(覚)
そして資産合計額=負債合計額+純資産合計額という等式が必ず成立します。(覚)
資産は流動資産と固定資産の2つに分かれ、負債は流動負債と固定負債の2つに分かれます。(覚)

損益計算書の構造は?
損益計算書は売上高を頂点に、カテゴリー別に収益費用を加減算して、利益額を計算します。

売上高から最初に差し引くのは、売上原価です。(覚)
エアコンを売ったのであれば、エアコンの仕入れ代金が売上原価です。製造した場合は、エアコンの製造コストが売上原価です。
売上高-売上原価=売上総利益 の売上総利益は、商品・製品が稼いだ利益ということになります。(覚)

売上総利益から更に販売費及び一般管理費が引かれて営業利益を出します。(覚)
販売費及び一般管理費は、会社の家賃、光熱費、旅費、給料などの本業に係るコストのことです。
ですから営業利益は本業でいくら稼いだかの利益を示しています。(覚)

営業利益に営業外収益を加算し、営業外費用を減算します。(覚)
営業外収益は、受取配当や受取利息など、
営業外費用は、支払利息などです。(覚)
資金潤沢で、株式投資をして配当があれば、受取配当が増加しますし、
資金が足りず借入金などをすれば、支払利息が増加します。
資金調達の損益をも考慮したのが経常利益と言えます。
そのため、財務体質が良い会社は営業利益<経常利益となり、
反対に悪い会社は営業利益>経常利益になります。(覚)

経常利益に特別利益を加算、特別損失を減産した後、法人税を差し引いて、当期利益を出します。
特別利益・特別損失は火災の損失など突発的に発生したものです。 決算書の読み方 損益計算書
当期利益は、今期、会社に残った利益の金額となります。(覚)

貸借対照表と損益計算書の関係
損益計算書で最後に計上された当期利益は貸借対照表の純資産に計上されます。(覚)
これが毎年計上されて積み上がっていくので、「貸借対照表の構造は?」で述べた純資産は、資本金と当期利益になるのです。

上記記載のとおり、税金を払いたくないからと節税ばかりすれば、純資産は増えず、負債が増加し財務体質の良い会社にはなれません。(覚)
税金と当期利益は定率で決まるからですね。

決算書から経営改善ポイントを抽出する財務分析
決算書について概略つかめ、読むことが出来るようになりました。
ここで、どこかの会社の決算書を読んで見て下さい。
でも、どこが問題点で、何をどう直せば会社がもっと良くなるかまで読めることはできません。

貸借対照表のイメージ

決算書は財務諸表ともいわれています。
決算書は税法の呼び名であり、財務諸表は二つの柱で構成されています。
ひとつは「貸借対照表」、もうひとつは「損益計算書」です。
損益計算書は、企業が一年間でいくら儲かったかの状況をあらわすものです。
貸借対照表は、その儲かった結果、財産や借金がいくらになったかをあらわすものです。
これら損益計算書と貸借対照表の2つの状況を、現実の現金の増減だけで表したものが、キャッシュフロー計算書です。
損益計算書と貸借対照表の2表だけでは、現金の流れが十分に表せないことから、従来の2表を補完するために出てきたものです。
キャッシュフロー計算書は、公開企業に開示が義務づけられており、公開していない中小企業などについては義務づけがありません。

貸借対照表の概要の説明図

貸借対照表とは、企業の資産と負債の状態を示したもので、資産と負債及び純資産を対比して読み取れるように表したものです。
この3つの関係は、単純化して考えてみるとよいでしょう。
現在、定期預金100万円と設備2900万円の財産があるとすれば、その財産を手に入れるための資金をどうやって調達してきたのでしょうか。
1つは、銀行からの2400万を借り入れて、残り600万円は、自分の手元にあった資本金ということになります。

貸借対照表のしくみと読み方の事例

貸借対照表は左右に分かれており、左側に資産の部、右側に負債の部と純資産の部の構成になっています。
そして、左右の合計額は必ず一致するようになっており、貸借対照表がバランスシートとよばれるのはこの性質によるものです。
左側の資産の部には、企業が保有している財産とその金額が表示されています。
右側は、その財産を入手するために資金をどうやって調達してきたかを示しています。
これは、資金調達の方法が2種類だけなので、上部に他人から借りてきたものである負債、下部に自分のものである純資産と分けてあります。
では、具体的に、どのような内容が記載されているかみてみましょう。
資産も負債も、基本、現金化しやすい順に並んでいます。
左側の「資産の部」では、流動資産、固定資産に区分されています。
これは、「ワン・イヤー・ルール」といって、決算日後、一年以内に現金化が可能なものを「流動」、一年を超えてしまうものを「固定」として区分するためです。
また、右側の「負債の部」についても同様に、流動負債、固定負債、と「ワン・イヤー・ルール」で区分されています。 決算書の読み方 損益計算書
なぜ、このような区分がされるかといえば、主に、企業の支払能力を測りやすくするためです。
取引先が、きちんと代金を支払ってもらえる会社かどうかの与信管理のためにも重要な参考データとなります。

貸借対照表の流動比率の読み方の事例

事例の流動資産と流動負債の欄を見てください。
流動資産から流動負債の数値を引くと、流動資産が多くなっています。
つまり、短期の借金があっても、それを上回る現金を短期に確保し返済することができるということです。
企業の短期的な安全性を見たい場合、この流動資産と流動負債の数値が重要であり、「流動資産」÷「流動負債」の比率で確認します。
これを「流動比率」といいます。
この比率をみることで、取引先などの支払能力などをみることができるわけです。
「流動比率」は、少なくとも100%以上あることが一般的に必要とされています。
100%であれば、1年以内の支払い能力は確保されていることを意味します。
この例の場合、流動比率は151%となり、問題はないと考えられます。

貸借対照表の当座比率の読み方の事例

流動資産をもっと厳密に確認するために、棚卸資産を除いて、「現金及び預金」、「受取手形」、「売掛金」、「有価証券」といった、より現金化しやすいものだけにした流動資産を「当座資産」と呼びます。
棚卸資産、つまり、在庫は、販売するというハードルをこえなければ、現金化できないものなので取り除いています。
この当座資産と流動負債の比率をみるものを「当座比率」といいます。
表では、当座資産と流動負債を比較すると、流動負債のほうが上回っています。
「流動比率」では151%と問題のない比率にもかかわらず、「当座比率」は75%となっており、流動比率との開きがかなり大きく、支払能力に不安がある状態となっています。
このような場合には、在庫が過剰であることが原因と考えられ、将来、在庫を順調に払い出すことができなければ、資金繰りを悪化させてしまう可能性があると考えられます。

損益計算書の事例

会社が一年間でどれだけをどのように儲けたかを開示しているのが、損益計算書です。
損益計算書では、どのように儲けたかがわかるように、原因別に5つの区分で分けています。
売上げを上げるための一連のステップのどこでどのくらいの利益が出ているかわかるようにしたものです。

損益計算書のしくみと見方の事例

広告費や商品を売る販売員の給料、商品の配送にかかる運賃など、商品の販売にかかる費用を販売費と呼びます。
一般管理費は、商品自体や商品の販売に直接かかわらない、企業全般の管理面から発生する費用のことです。
販売費及び一般管理費は、営業経費、または、販管費と呼ばれています。

営業利益から、さらに、営業外の収益を加算、費用を減算したものが、経常利益です。
経常利益は、会社の営業利益に、財務活動による収益と費用が考慮されたものです。
経常利益には、本業以外での儲けが表されており、本業を補強し持続させるための企業の体力を知るため参考となるデータになります。
本業以外の収益としては、例えば、財テクで株を保有している場合の受取配当などがあります。
本業以外の費用では、銀行から借入をしている場合に発生する支払利息などがあります。

経常利益に特別利益を加算し、特別損失分を減産した後の利益を税引前当期純利益といいます。
平常時には起こらない、例えば、不動産など固定資産の売却や風水害による損失等臨時的なものが、特別損益になります。
税引前当期純利益をもとに税額が計算され、税金を引いたあとの利益が当期の最終の儲けとなります。これが当期純利益です。

損益計算書の売上原価と棚卸し資産の見方の事例

売上原価についてさらに詳しくみてみましょう。
前期末の貸借対照表において、記載されている棚卸商品は、当期においては、期首商品残高となります。
この期首商品残高に当期に仕入れた分を加えることで、当期中にあったすべての商品の額を表すことになります。
期中に商品は売れて払い出されていきますから、期末時点で確認した商品残高額を差し引くことで、売れた分の商品の金額を算出することができます。
そして、期末の在庫は当期末の棚卸商品として、貸借対照表の資産の部に記録されることとなります。

キャッシュフロー計算書の事例

損益計算書で、「利益」とされているお金が実際の現金であるとは限りません。
通常の取引においては、その場の現金決済ではなく、売掛金や買掛金として処理されるものが多くなっています。
これらは、実際の売上という収益になった日よりもあとに現金化されるためです。そのため、利益はあるのに現金が尽きて会社が倒産することもありえます。
こうした矛盾を防ぎ、現預金の「儲け」の流れを明らかにする必要から作成される決算書が、「キャッシュフロー計算書」です。

キャッシュフロー計算書のしくみと見方の事例

キャッシュフロー計算書では、「営業活動」、「投資活動」、「財務活動」の3つに分けて現預金の流れを記載しています。
記載方法には、収入や支出を直接書き込んでいく直接法と、損益計算書の税引前当期純利益から逆算して書き込んでいく間接法の2つがあります。
実務上では、間接法が主流です。
「営業活動」では、損益計算書での営業損益までの部分にほぼ対応しています。
売掛債権や仕入債務、減価償却費などの現預金の収支を掲載しています。
「投資活動」では、固定資産などの購入や売却にともなう現預金の増減が掲載されています。
通常は、固定資産の取得による現預金の支出が一般的となる欄です。
「財務活動」では、借入金や社債の発行や返済などの財務に関する現預金の増減が記録されます。
キャッシュフロー計算書は、基本的に貸借対照表の資産の部「現金及び預金」の増減の金額に合致します。

営業活動によるキャッシュフローの見方の事例

キャッシュフロー計算書の「営業活動によるキャッシュフロー」の部分について見てみましょう。
「営業活動によるキャッシュフロー」では、本業でのキャッシュの増減を表しています。
ここがプラスの会社であれば、運転資金として必要な資金があり、健全な会社であるといえます。
ここがマイナスになっているときは、運転資金が足らず、何らかの資金の手当てや対策ができなければ、たとえ、利益が出ていても倒産という危険に陥る可能性があります。
「営業活動によるキャッシュフロー」でのポイントは「減価償却費」です。
損益計算書では、費用として差し引かれることによって利益が減少します。
しかし、キャッシュフロー計算書においては、現金の変化は一切ありませんから、利益に戻してあげなければいけません。
ですので、加算項目となります。
棚卸資産の増加については、今期の仕入れが多すぎて、期末の在庫が期首よりも増えてしまったということです。
損益計算書においては、期末在庫の分の現金支出が入っているため、ここで現金支出分を減算します。

キャッシュの流れをつかむ見方の事例

キャッシュフローでは、全体としてのキャッシュの流れをつかむことが重要です。
一般的な企業のキャッシュフローが、その成長に応じて、どう変化するかをみることもできます。
創業期は、営業で稼ぐことはできず、また、投資も必要になるのでマイナスです。
その分を出資や借入れなどの財務活動キャッシュフローで補うためプラスとになります。
発展期は、この時期にようやく営業のキャッシュフローがプラスに転じていきます。
しかし、市場規模が拡大中なので、さらに継続的な投資で、キャッシュフローはマイナスのままです。
営業キャッシュフローでは、まだ、まかないきれるほどではないので、財務キャッシュフローの調達で補うことになりプラスになります。
成熟期は最大の稼ぎ時です。営業キャッシュフローをより多く稼ぎ、プラスになります。
余った一部を現状維持のための投資にまわすので、投資活動キャッシュフローはマイナスになります。
さらに余った分は、借入金の返済などの財務活動キャッシュフローにあてるためマイナスになります。
衰退期には、営業キャッシュフローは、限りなく小さくなってきます。 決算書の読み方 損益計算書
ここでは、設備を売却するなど資金を捻出するので、投資キャッシュフローはプラスになります。
また、借入金の返済などにあてる必要があり、財務活動キャッシュフローはマイナスになります。
キャッシュフロー計算書を分析する際には、このような企業の成長ステージを前提としながら、個別の分析指標での判断をして行くほうがより有効になります。

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2016年7月20日

損益計算書の基本的な見方と2つのポイント

1. 損益計算書とは?

損益計算書はP/L(Profit and Loss Statement)とも呼ばれ、企業の一定期間の経営成績を「収益」「費用」「利益」から見ることができるものです。
つまり、今期(一定期間)、会社はどれだけお金を稼いで(収益)、どれだけお金を使って(費用)、いくら残っているのか(利益)がわかるようになっています。
また、「収益」「費用」「利益」は、それぞれ「会社の本業の経営成績」「会社の通常の経営成績」「最終的な経営成績」の3つの経営成績に分けることができます。

損益計算書の一例

1-1. 会社の本業の経営成績

売上総利益

売上総利益は、商品の原価に対していくら利益を上乗せして売り上げたかがわかるため、その商品が稼ぐ力を表しているとも言えます。

販売費及び一般管理費

営業利益は、本業で稼いだお金から、本業で使ったお金を引いて残ったお金ですので、会社が本業で稼ぐ力を表しているとも言えます。

1-2. 会社の通常の経営成績

営業外収益

営業外費用

経常利益は、名前に「経常」がつく通り会社が「通常の活動」を行って稼ぐ力を表しています。
また本業の経営成績に会社の財務成績を含めた利益とも言えます。

1-3. 最終的な経営成績

税引前当期利益

税引前当期利益とは、経常利益に特別利益を足して特別損失を引いて求められる利益です。
毎期の繰り返しを見込める経常利益に、今期に臨時で発生した損益を含めた利益で、今期の実際の利益と言えます。
なお、特別利益、特別損失は、「特別」な場合以外は発生しないこともあります。どちらも発生していない場合は、経常利益と税引前当期利益が同じ値になります。

税金を引いた後の最終的な今期の利益で、この利益が株主配当や内部留保として使われます

2. 損益計算書 ここをチェック!

2-1. 5つの利益が「利益」になっているかチェック

損益計算書をチェックするとき、最初に確認したいのは「利益がマイナスになっていないか」です。利益がマイナスの場合は「損失」と表します。
特に、会社の通常の利益である「経常利益」がマイナスになっていないかどうかは重要です。
最終的な「当期利益」がマイナスでない場合でも、「経常利益」がマイナスということは、会社が通常の事業をしているときは赤字で、それを補填するために固定資産の売却等で「特別利益」を生みだしていることが考えられます。そういった場合は、売却するものがなくなると「当期利益」もマイナスになる恐れがあるため、事業や資金計画の見直しが必要になります。

2-2. 「売上高利益率」の分析で収益性がわかる

売上総利益率

売上総利益率は、数値が高いほど「利益の大きい商品=付加価値の高い商品」を販売していることになります。
ただし、売上原価の考え方は業種によって大きく異なるので、売上総利益率を比較するときは、同業種または自社の過去データと比較する必要があります。

売上高営業利益率

売上高営業利益率は、数値が高いほど「会社が本業で稼げる力=会社の収益力」が強いということになります。
売上高営業利益率も、売上総利益率と同様に比較するときは、同業種または自社の過去データと比較する必要があります。

売上高経常利益率

売上高経常利益率は、数値が高いほど「財務活動も含めたトータルの会社の収益力」が強いということになります。
一般的に売上高経常利益率が4%以上なら優良企業、5%以上なら超優良企業と言われており、0%を下回っている場合(=利益が赤字の場合)は、収益を上げる、費用を抑えるなど、利益を出すために何らかの改善が必要です。

初心者でも分かる!決算書の読み方解説

決算書とは、平たく言えば、「会社が今持っている財産」と「会社の1年間の業績」を集計したものです。固い言葉で言うと、「会社の財政状態」と「経営成績」を示すものになります。前者の「会社の財政状態」を示すものが「貸借対照表(B/Sと呼ばれます)」、後者の「経営成績」を示すものが「損益計算書(P/Lと呼ばれます)」になります。これに、会社のお金の収支をまとめた「キャッシュフロー計算書」を合わせた3つが、よく「財務三表」と呼ばれるものになります。

貸借対照表

損益計算書

キャッシュフロー計算書

3.結局、マストで読むべき資料は?~この2つを読めばわかる!~

決算書の定義としては、なんとなく分かった部分もあるかと思いますが、実際に上記「前提知識①~決算書の探し方~」のいずれかの方法で、特定の調べたい会社名を検索しても、いろんな資料が出てきてどれを読めば良いか分からないと思います。そこで、特にマストで読むべき資料だけをピックアップすると、以下の2つになります。

決算説明資料

4.決算書のここを見る! ポイント① ~安全性分析:流動資産>流動負債となっているか?~

決算書の中で、貸借対照表のうち、「流動資産」と「流動負債」という項目があると思います。「流動資産」は、その会社が1年以内に得られるお金の額を表しています。「流動負債」は逆にその会社が1年以内に払わないといけないお金の額を表しています。単純に考えると、「1年以内に得られる予定のお金」が「1年以内に払う予定のお金」よりも多ければ、少なくとも1年間は「お金がなくて支払ができない!」という状態には陥りにくいと思います。そういった意味で、「流動資産>流動負債」となっていれば、その会社の財政状態の安全性が高い、と言えます。

ただ、このような安全性の高さは、裏を返すと、将来への投資を積極的にはできていない会社とも考えられます。安全性が高いということは、今すぐには倒産はしにくい会社、と言えますが、逆に言えば、将来への投資をせずにキャッシュが寝かされている状態にある、というイメージです。そのバランスが大事、ということですね。ここは、決算書を読む側の考え方によって評価が分かれるかと思います。

安全性分析 流動資産>流動負債となっているか?

5.決算書のここを見る! ポイント②~収益性分析:営業利益率は業界平均と比べて高いか?営業キャッシュフローはプラスか?~

「営業利益」は、その会社の「本業の中で稼ぎ出した利益」を示し、これがプラスであることが重要ですが、さらに「本業での売上のうち、何パーセントが利益になったか?」を示す「営業利益率」がとても重要です。この営業利益率が、その会社が属している業界の平均と比べて高いか?低いか?、を見るとその会社が業界の中で上手くいっているかが分かると思います。業界の平均営業利益率はネットで検索すると出てきますが、業界によって営業利益率は異なります。その業界が薄利多売であれば営業利益率は低いでしょうし、その逆であれば営業利益率は高いです。

また、営業利益率以外の指標として、キャッシュフロー計算書の「営業キャッシュフロー」がプラスになっているか?も重要です。営業キャッシュフローは、本業の稼いだお金と本業で支払ったお金の収支を表しており、これがプラスということは、本業でお金を生み出せているということになります。

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