外国為替取引とは

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先払い貿易契約と取引規模:流動性制約下の輸入企業

近年の国際経済学では、企業単位や取引単位のマイクロなデータを用いる計量分析が重要視されている。先駆けとなったのは、A. B. BernardとJ. B. Jensenが米国工場単位の生産性と輸出に関する1990年代後半からの一連の実証研究と、M. Melitzが企業の生産性の違いを明示的にモデル化したことが大きい。この傾向は、国際貿易の実証研究だけにとどまらず、国際金融分野における為替レートが価格に与える影響を分析する「為替レートパススルー」の分野でも重要視されている。その中には、貿易契約の詳細に踏み込む研究がある。一つは、契約通貨(invoice currency)である。貿易契約を締結する際に、輸出企業の国の通貨で契約するのか(PCP, producer currency pricing)、輸入企業の国の通貨で契約するのか(LCP, local currency pricing)、またはドルやユーロのような主要な第三国通貨で契約するのか(VCP, vehicle currency pricing)を分析する研究である。この契約通貨の決定に重要なファクターは、誰がどの程度の為替変動リスクを負担するのかということになる。輸出企業のリスク負担の観点からは、PCPであれば為替変動リスクはゼロである。

図

(注)論文内のFigure 1を翻訳かつ修正した。εは為替レート、P US は米ドル建て輸出価格、Xは取引数量。添え字は、第0期もしくは第1期を示す。但し、輸出価格と取引数量は契約時(第0期)に固定されている。

トルコ輸出企業の取引データを分析する本研究では、貿易契約の別の側面に焦点を当てている。支払い契約(前払い、信用状、後払い、等)である(パネルB参照)。輸出業者のリスクの観点からは、貿易契約には「代金受取リスク」と「為替変動リスク」が付随する(パネルA参照)。後払い(open account)では、輸出出荷後に輸入業者が支払いを行うために、代金を受け取れない可能性がある。また、今回の600万件を超えるデータからは約8割がドル建て並びにユーロ建てで契約が行われていることを示すため、契約から支払いまでのラグによる為替変動リスクの顕在化も大きい。一方、前払い(CIA, cash-in-advance)においては、輸出出荷前に輸入業者が支払いを行うために代金受取リスクが解消され、さらに契約と代金受取のラグ期間が短縮されるために為替変動リスクも小さくなる。輸出企業にとっては、明らかに前払いの支払い契約が望ましいのである。しかし、トルコ輸出企業が前払い支払契約を締結しているのは、600万件超の取引全体の19%にも満たない。

クラウド契約業務サービス「Contract One」が全文検索機能を追加

働き方を変えるビジネスデータベースを提供するSansan株式会社は、同社のクラウド契約業務サービス「Contract One」に、全文検索機能を追加したことを発表します。全文検索機能は、Contract Oneがデータ化した契約書の全文から、任意のキーワードを検索できる機能です。 これにより、契約書の検索性が向上するとともに、契約の見直しや監査対応の際などに、一定の条文やキーワードが入っているか確認しやすくなり、契約業務の効率化とリスク管理を後押しします。

■機能追加の背景
コロナ禍の影響によってリモートワークを導入する企業が増えたことや、デジタル庁の重点項目に契約分野が挙げられていることなどを背景に、電子契約サービスの活用など契約業務のデジタル化が加速しています。一方で、当社が実施した「企業の契約業務に関する実態調査」によると(※1)、未だに約8割が「紙」で契約締結を行っていると回答しています。紙の契約書をすぐに廃止できず、多くの企業で、紙やPDF、電子契約書が混在した状態で運用されており、担当者の負担になると共に、契約管理がより複雑化することで新たなリスクの原因となっています。

■機能概要
全文検索機能は、Contract One上でデータ化し保存された契約書の全文を検索対象とし、任意のキーワードが含まれる書類や該当箇所を検索できる機能です。保管されている契約書のなかから、特定の契約書を見つけたい場合や、過去の契約書の条文を参考に新たに契約書を作成したい場合などに活用できます。

また、全社的な規約の変更などで、複数の契約書の条文を一度に見直す必要がある場合などに、該当する条文や条件が含まれる契約書を網羅的に検索することが可能になるため、見直すべき全ての契約書を抜け漏れなくリストアップすることができるほか、監査対応時などには、契約書に特定の条文が含まれているかを確認しやすくなるため、契約業務におけるリスク管理の強化につながります。

■契約業務のDXから、リスクを管理する「Contract One」
Contract Oneは、Sansan株式会社が提供するクラウド契約業務サービスです。印刷・製本、押印といった紙の契約書を締結する際に必要となるアナログな作業も含め、契約業務をオンラインで完結できる環境を構築します。また、契約書を正確にデータ化し、混在する電子契約書と紙の契約書の一元管理を実現します。これまでアナログな対応が必要だった契約業務をDXすることで、企業のリスク管理を進化させるだけでなく、業務効率化やテレワークの推進、ペーパーレス化も後押しします。

■Sansan株式会社 リスク管理 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるビジネスデータベースを提供しています。主なサービスとして、営業DXサービス「Sansan」やキャリアプロフィール「Eight」、クラウド請求書受領サービス「Bill One」、クラウド契約業務サービス「Contract One」を国内外で提供しています。

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